検査データの改ざんが発覚した大手金属メーカーの三菱マテリアルは、グループ内の3社で新たな不正が見つかったと発表しました。顧客と取り決めた品質の基準を満たしたように検査データを改ざんして製品を出荷する不正がグループ内にまん延していたことが改めて浮き彫りになりました。
新たな不正が明らかになったのは、静岡県にある三菱アルミニウムの富士製作所、新潟県にある自動車部品を製造するダイヤメットの本社工場、それに孫会社で金属加工を行う立花金属工業の岐阜県にある養老工場です。
3社はそれぞれ、事前に顧客と取り決めた製品の寸法や強度などの基準を満たしているように検査データを改ざんするなどして出荷していたということです。
不正があった製品は自動車部品として使われるアルミニウムの薄板などの金属製品で、出荷先は、立花金属工業で307社に上るほか、三菱アルミニウムで115社、ダイヤメットで73社に上ります。それぞれ、出荷先とともに安全性の確認を進めています。
三菱マテリアルでは、去年11月にほかの子会社でデータ改ざんなどが発覚し、今回の新たな不正を合わせるとグループ内の5社で改ざんが行われていたことになり、不正がまん延していたことが改めて浮き彫りになりました。
-- NHK NEWS WEB