非正規労働者が同じ企業で5年を超えて働いた場合、希望すれば期限のない雇用契約に切り替えられる制度がことし4月から始まるのを前に、企業が制度の趣旨に反して労働者を雇い止めにする問題を防ごうと、労働組合の連合が8日から無料の電話相談会を行っています。
このうち、東京・港区の連合東京には、介護施設で10年以上働いているという派遣社員の女性から「派遣元の会社に雇い止めをしたいと言われた」とか、別の派遣社員の女性から「自分も雇用契約の切り替えの対象となるのか」といった相談が寄せられています。
5年前に施行された改正労働契約法では、雇用の安定を図るためとして、非正規労働者が同じ企業で5年を超えて働いた場合、希望すれば無期雇用に切り替えることを企業に義務づけ、ことし4月から制度が始まります。
連合によりますと、制度開始を前に労働者が雇い止めを通告されるケースが相次いでいるということで、連合の石黒生子さんは「『急に雇い止めにあった』といった相談が増加している。制度の内容を知らない労働者も多いので、ぜひ相談してほしい」と話していました。
電話相談会は、一部の地域を除いて8日から3日間、午前10時から午後7時まで行われます。電話番号は0120ー154−052です。
-- NHK NEWS WEB