成田空港の運用時間を深夜と早朝に延長する計画案について、国と空港会社は、騒音に対する地元の反発が根強いことを受けて、深夜・早朝の滑走路の使用の制限をより厳しくする方向で最終調整していることがわかりました。
成田空港では、国際競争力の強化に向け、3本目の滑走路を建設し、運用時間も深夜と早朝に延長したいとして、国と空港会社が地元自治体に理解を求めて協議を進めています。
これまでに、国と空港会社は、地元住民の騒音に対する反発を受けて、運用時間の延長幅を3時間から2時間半に短縮したうえで、深夜・早朝の滑走路の使用に制限を設けるとした見直し案を示しましたが、地元自治体は不十分だとして騒音のさらなる軽減策を求めています。
これを受けて、国と空港会社は再度見直しを行う方針を固め、運用時間の延長幅はこれ以上短縮しないものの、深夜・早朝の滑走路の使用の制限をより厳しくして、騒音の影響が大きい地域で航空機が上空を飛ばない時間を6時間から7時間に延ばす方向で最終調整していることがわかりました。
新たな見直し案は今月中にも関係する自治体に正式に示される見通しで、各自治体が受け入れるかどうかが焦点となります。
-- NHK NEWS WEB