日本の新幹線技術の導入が決まっているインドの新しい高速鉄道について具体的な事業計画をまとめるため、JICA=国際協力機構やインド政府の公社は、今月から車両や線路の整備に向けた本格的な調査を始めることになりました。
インド政府は、西部にある最大の商業都市ムンバイと工業都市アーメダバードを結ぶおよそ500キロの区間に高速鉄道を整備する計画に日本の新幹線技術を導入することを決め、2023年の開業を目指しています。
JICA=国際協力機構と日本のコンサルタント会社、それに事業主体となるインドの国家高速鉄道公社は21日、首都ニューデリーで覚書を交わし、今月から建設に向けた本格的な調査を始めることを決めました。
調査は2020年まで行われ、車両や線路それに信号システムなどの整備に向けて設計を進めるほか入札を実施するための手続きを決めるなど具体的な事業計画をまとめます。
日本政府は1兆8000億円に上ると見込まれている事業費のうち最大で1兆4600億円の円借款を供与することにしていて両政府は事業計画をもとに再来年の2018年の着工を目指しています。
-- NHK NEWS WEB