検査データ改ざんが発覚した「三菱マテリアル」で新たに、グループ内の3社で不正が見つかったことについて、世耕経済産業大臣は9日の閣議のあと記者団に対し、グループすべての拠点の現地調査をすみやかに完了するよう求める考えを示しました。
去年11月に子会社で検査データ改ざんが発覚した「三菱マテリアル」は、8日、新たにグループ内の3社で不正があったことを明らかにしました。
これについて世耕経済産業大臣は、閣議のあと記者団に対し、「去年の調査発表でこれ以上の不正事案はないと公表していたにもかかわらず、新たな不正事案が出てきたことは、これまでの調査の信頼性を損ねるもので、とんでもないことだ」と述べ、不快感を示しました。
そのうえで世耕大臣は、三菱マテリアルに対し、原因究明や再発防止策を迅速に検討するよう改めて指示するとともに、会社が行うとしているグループすべての拠点の現地調査をすみやかに完了するよう求める考えを示しました。
一方、これについては石井国土交通大臣も9日の閣議のあとの会見で「極めて遺憾だ」と厳しく批判したうえで、「現時点では、安全性に影響があるとは聞いていないが、自動車メーカーなどに対してデータを改ざんしたとされる製品を使用しているかや、安全性への影響について調査を指示した」と述べました。
-- NHK NEWS WEB