佐賀県の住宅に陸上自衛隊のヘリコプターが墜落して炎上した事故から12日で1週間です。現場周辺では散乱した破片の捜索が続いていて、自衛隊は、飛行に欠かせない重要な部品が空中で分解した可能性もあるとみて、回収した機体を詳しく調べています。
今月5日、佐賀県神埼市の住宅に陸上自衛隊のヘリコプターが墜落して炎上した事故では、乗員2人が死亡し、当時、住宅にいて逃げ出した小学生の女の子が足を打撲するけがをしました。
自衛隊は現場周辺に散乱した破片の捜索を続けていて、これまでに、プロペラのように回転する翼を機体につなぎ止めるメインローターヘッドと呼ばれる重要な部品が、墜落現場のほか、現場から東におよそ300メートルと東におよそ500メートルの3か所に分かれて落下しているのが確認されました。
このため自衛隊は、この部品が空中で分解した可能性もあるとみています。
この部品は直前の整備で交換されたばかりですが、メーカーが組み立てたものをそのまま取り付けたということで、自衛隊は回収した機体を詳しく調べ破損の原因を調査しています。
一方、現場から1キロほどの範囲に小学校と中学校があり、神埼市教育委員会の調査では、事故を目撃するなどして不安を感じるようになった子どもも確認されているため、佐賀県から派遣されたカウンセラー3人が子どもたちの心のケアに当たっています。
-- NHK NEWS WEB