鹿児島県の広い範囲の離島に、東シナ海で沈没したタンカーから流出した可能性のある黒い油のようなものが漂着している問題で、政府は、周辺の漁業や海洋環境に影響しかねないとして、海水中の油の濃度を分析するなど調査を進めています。
東シナ海で先月、中国の貨物船と衝突したイランの海運会社のタンカーが奄美大島の沖合に沈没し、鹿児島県内の広い範囲の離島に、このタンカーから流出した可能性のある黒い油のようなものが漂着し、回収作業が進められています。
この漂着物を政府が調べたところ、大型船の燃料などに使われる「C重油」か、原油である可能性が高いということです。
このため、政府は、周辺海域での漁業や海洋環境に影響しかねないとして沖縄から南九州にかけての海水中の油の濃度を分析するなど、調査を進めています。
-- NHK NEWS WEB