新潟市民病院は、おととし女性研修医が過労死した問題を受けて、ことし4月から全職員を対象にタイムカードを導入する方針を固め、長時間労働の是正につなげたいとしています。
新潟市民病院は、おととし当時37歳の女性研修医が長時間の残業による過労が原因で自殺したとして、去年6月、労働基準監督署から長時間労働の改善を求める是正勧告を受けました。
関係者によりますと、この問題を受けて新潟市民病院はことし4月から病院で働く医師や看護師などおよそ1500人の職員全員を対象にタイムカードを導入する方針を固めました。
これによって職員が病院にいる時間を正確に把握し、長時間、院内にとどまっている職員についてはその時間に何をしていたのかを改めて確認することで長時間労働の是正につなげたいとしています。
ただ、病院は職員の勤務時間についてはタイムカードを打刻した時間ではなく、これまでどおり自己申告に基づいて決めるとしています。
自己申告では勤務の実態が反映されないという指摘もあり、病院内にいる時間のどこまでを勤務とするのかという勤務管理の在り方が引き続き課題となります。
-- NHK NEWS WEB