ロシアの首都モスクワの郊外で、乗客乗員71人を乗せた国内線の旅客機が墜落したことについて、現地の捜査当局は、機体は空中ではなく、墜落のあと爆発したという見方を示し、原因究明に向け慎重な調査を続けています。
ロシアの首都モスクワの郊外のドモジェドボ国際空港から南部のオレンブルク州に向かっていたロシアの航空会社「サラトフ航空」の旅客機は、11日、空港を離陸した直後に墜落し、乗客乗員71人全員が死亡したと見られています。
ロシアで重大事件を担当する捜査委員会のペトレンコ報道官は、12日、地元メディアに対し、「機体は、墜落の瞬間まで発火することはなかった。爆発したのは、墜落のあとだ」と述べました。墜落直後、現場付近の住民からは、「機体が炎上して落ちてきた」などという目撃情報が寄せられていましたが、捜査委員会は、こうした情報を否定し、機体は空中ではなく、墜落のあと爆発したという見方を示しました。
また、ペトレンコ報道官によりますと、墜落の前、乗組員から機体の異常を知らせる連絡はなかったということです。
捜査委員会は、航空会社の事務所から乗組員の健康状態や機体の検査状況に関する書類を押収するなどして、墜落の原因究明に向け慎重な調査を続けています。
-- NHK NEWS WEB