佐賀県の住宅に陸上自衛隊のヘリコプターが墜落した事故で、自衛隊は、回転翼を機体につなぎ止める部品が直前の整備で新品に交換されたと説明していましたが、中古の部品だったと訂正しました。自衛隊は「担当者の確認が不十分だった」と説明しています。
今月5日、佐賀県神埼市の住宅に陸上自衛隊のヘリコプターが墜落して炎上し、乗っていた隊員2人が死亡、当時住宅にいて逃げ出した小学生の女の子が足を打撲するけがをしました。
墜落現場や周辺では、回転翼を機体につなぎ止める「メインローターヘッド」と呼ばれる部品が、3か所に分かれて落ちているのが見つかりましたが、この部品について自衛隊は、直前の整備で新品に交換されたと説明していました。
しかしその後の調査で、この部品は新品ではなく中古だったことがわかったということです。
自衛隊は「担当者の確認が不十分だった。重要な内容で誤った情報を伝えたことをおわびします」と話しています。
交換された部品は、もともとは自衛隊の別の機体で使用されていたもので、一部がすり減ってがたつきが見られるようになったため、アメリカのメーカーが点検や修理を行ったうえで再び自衛隊に納入したということです。
こうした中古の部品を使うことはふだんから行われているということで、自衛隊は、整備の状況やメーカー側の修理の内容などを詳しく調べることにしています。
-- NHK NEWS WEB