衣料品を買う消費者がネット通販へと流れる中、デパートを主な販路としてきた衣料品メーカーおよそ300社が参加したネット通販のサイトが15日スタートし、巻き返しにつながるか、注目されそうです。
新しい通販サイトは、岡山市の衣料品メーカーで、若い世代に人気のあるストライプインターナショナルと通信大手のソフトバンクが共同で運営します。
このサイトには、三陽商会やレナウンをはじめ、デパートを主な販路としてきた衣料品メーカー289社が出品し、30代から40代の女性を主なターゲットにした商品を扱います。
利用者は、1回につき3着まで試着ができるほか、スタイリストが、ネットを通じてコーディネートの相談に有料でのるサービスもあります。
経済産業省によりますと、国内の衣料品市場は縮小が続いていますが、ネット通販に限りますと、おととしの市場規模は1兆5297億円と前の年からおよそ11%増えていて、消費者がネット通販に流れている傾向がうかがえます。
会見で、ストライプインターナショナルの石川康晴社長は「全国でデパートが年々、減っている中で、消費者からの期待も大きいはずだ」と述べました。
衣料品の販売では、アマゾンや、若い世代を中心に支持を集めるサイト、ZOZOTOWNを運営するスタートトゥデイといった有力なサイト事業者、それに、ファーストリテイリングやしまむらに代表される有力チェーンが激しくしのぎを削っています。
こうした流れの中、デパートを主な販路とし、停滞気味だった衣料品メーカーが集結した今回のサイトが巻き返しにつながるか、注目されそうです。
-- NHK NEWS WEB