ダイレクトメールの不正な発送をめぐって、横浜市の郵便局の元部長らが加重収賄などの疑いで逮捕された事件で、不正は逮捕された発送代行会社側から持ちかけられ、元部長への飲食などの接待はおよそ8か月間に少なくとも30回繰り返されていたことが、捜査関係者への取材でわかりました。
横浜市の青葉郵便局の元郵便部長、長谷川彰容疑者(52)は、去年1月から8月にかけて、東京・銀座の発送代行会社から持ち込まれたダイレクトメールの検査をせず、発送料金を不正に1億円余り安くした見返りに、会社側から接待を受けたとして、加重収賄などの疑いで15日、逮捕されました。
ダイレクトメールの検査は、郵便局の担当者が3人以上で行う決まりですが、実際には機械で重さをはかる作業などは会社側に任せていたと見られ、こうした不正は、贈賄などの疑いで逮捕された発送代行会社「ティーティーオー」の元取締役、山橋政道容疑者(41)らから持ちかけられていた疑いがあることが捜査関係者への取材でわかりました。
そして、長谷川元部長への飲食などの接待は、およそ8か月間に少なくとも30回繰り返されていたということです。
警察は不正に至った詳しい経緯を調べています。
-- NHK NEWS WEB