シンガポールの汚職捜査局は、2020年の東京オリンピック・パラリンピックの招致をめぐる不正疑惑で捜査を受けているシンガポールのコンサルティング会社の代表を捜査に対しうその説明をした罪で起訴しました。
起訴されたのは、シンガポールのコンサルティング会社の代表、タン・トンハン被告(35)です。
起訴状などによりますと、タン代表は、2014年3月に会社の銀行口座に別の会社から振り込まれた日本円でおよそ4400万円について汚職捜査局の取り調べに「スポンサーやコンサルティングの費用だ」などとうその説明をした罪に問われています。
タン代表の会社には東京オリンピック・パラリンピックの招致をめぐり日本の銀行口座からおよそ2億2000万円が振り込まれていたとしてフランスの検察当局が贈収賄などの疑いで捜査しています。
タン代表は、当時、国際オリンピック委員会の委員だった国際陸上競技連盟のディアク前会長の息子の知人とされ、資金が、ディアク氏側への賄賂だったとの疑惑が出ていました。
シンガポールのメディアは、今回の4400万円の振り込みはディアク前会長の息子の会社からだと伝えています。
シンガポールの汚職捜査局は、詳しい資金の流れを捜査するとみられます。
-- NHK NEWS WEB