来年の春に大学を卒業する、今の大学3年生を対象にした大手企業の会社説明会が来月1日に解禁されます。学生優位のいわゆる売手市場が続く中、採用スケジュールなどの情報を早めに公表して、学生との接点をつくろうという企業が増えています。
これは大手人材サービス会社「リクルートキャリア」が、去年12月から先月にかけて1192の企業を調査した結果わかりました。
大手企業の採用活動は、来月1日に学生を集めた会社説明会が解禁になって本格的に始まりますが、調査では、説明会や面接、試験といった採用活動のスケジュールなどの情報をいつ公表するか聞きました。
その結果、およそ3分の2の企業は説明会が解禁になる来月、公表すると答えました。ただ、3分の1に当たる32.6%の企業が、もう公表した、あるいは今月末までに公表すると答え、前の年の調査よりも7.8ポイント増えました。
学生が優位の売手市場が続く中で、説明会を待たず少しでも早く学生との接点をつくろうという企業の姿勢がうかがえます。
リクルートキャリア・就職みらい研究所の岡崎仁美所長は、「若い人が減っていく中で、必要な新卒を採用できないと心配する企業も多い。企業の人材争奪戦はさらに激しくなりそうだ」と話しています。
-- NHK NEWS WEB