15日のニューヨーク株式市場は投資家の警戒感がいくぶん和らいだことから買い注文が広がり、ダウ平均株価は300ドル以上値上がりし、5営業日連続して上昇しました。
15日のニューヨーク株式市場は先週株価が急落したあと前日まで4営業日連続で株価が値上がりしたことで、投資家の警戒感がいくぶん和らぎました。
このため幅広い銘柄に買い注文が広がり、ダウ平均株価は前日より306ドル88セント高い2万5200ドル37セントで取り引きを終えて5営業日連続で上昇しました。
ダウは今月2日に発表されたアメリカの雇用統計をきっかけに急落し、先月26日につけた最高値からおよそ10%下落しましたが、その後5日かけて5%余りにまで下げ幅を縮めたことになります。
一方、ニューヨーク外国為替市場は、麻生副総理兼財務大臣が今の円相場は為替介入を直ちに検討するような水準ではないという内容の発言をしたことが海外の投資家の間で円高を容認していると受け止められたため、円を買ってドルを売る動きが強まり、円相場は、一時1ドル=106円台前半に値上がりしました。
市場関係者は「ダウ平均株価は、節目の2万5000ドルを回復し、投資家の不安心理を表すとされるVIX指数が低下したこともあって、投資家の警戒感がいくぶん和らいでいる」と話しています。
-- NHK NEWS WEB