アメリカ・ニューヨーク市場での株価の急落を発端に、“世界同時株安”が起きた先週、海外の投資家が国内市場で株式を売った額は、買った額を6400億円余り上回る、大幅な「売り越し」となり、日経平均株価の記録的な値下がりにつながったことがわかりました。
東京証券取引所のまとめによりますと、先週、国内の市場で海外の投資家が株式を売った額は、買った額を6446億円上回る「売り越し」となりました。
これは、中国経済の減速懸念などから1兆1932億円の「売り越し」となったおととし3月以来、1年11か月ぶりの規模で、大幅な「売り越し」が先週の日経平均株価の記録的な値下がりにつながりました。
市場関係者は「先週の東京市場での株価急落の背景には、市場の変調をきっかけに、当面の利益を確保しておこうという海外投資家の売り注文があったことが裏付けられた。一方、国内の個人投資家については、先週、買い越し額が過去最高となっていて、株価が値下がりした局面で個人の投資意欲が強いことがうかがえる」と話しています。
-- NHK NEWS WEB