ダイレクトメールの不正な発送をめぐって横浜市の郵便局の元部長らが加重収賄などの疑いで逮捕された事件で、郵便局の検査は元部長が1人で担当していましたが、書類上は複数の担当者でチェックしたことを示す印鑑が押され、検査が正しく行われたと偽った書類が作られた疑いのあることが、捜査関係者への取材でわかりました。
横浜市の青葉郵便局の元郵便部長、長谷川彰容疑者(52)は、去年、東京の発送代行会社から持ち込まれたダイレクトメールの検査をせず、発送料金を不正に1億円余り安くした見返りに、会社側から接待を受けたとして、加重収賄などの疑いで逮捕され、16日検察庁に送られました。
ダイレクトメールの数量を数える検査は、郵便局の担当者が3人以上で行う決まりですが、今回は長谷川元部長が1人で担当し、機械で重さを計る作業などは会社側に任せ、不正が繰り返されていたと見られています。
しかし、その後の調べで、書類上は郵便局の複数の担当者がチェックしたことを示す印鑑が押され、検査が正しく行われたと偽った書類が作られた疑いのあることが捜査関係者への取材でわかりました。
警察は元部長らが不正の発覚を免れようとしたと見て、ほかの担当者などからも事情を聞くなどして詳しいいきさつを調べています。
-- NHK NEWS WEB