中国・上海に、東京で運営されている温浴施設「大江戸温泉物語」と同じ名前の施設がオープンしましたが、日本の会社は「一切関係がない」とコメントを発表し、今後、名称の使用などをめぐり争いになることも予想されます。
上海の郊外で21日から、「大江戸温泉物語」の名前をつけ、試験営業でオープンした施設は、入浴だけでなく、食事をしたり体をほぐしたりできる施設だと売り出しています。店内には熊本県の人気キャラクター「くまモン」だとするぬいぐるみも置かれるなど、日本のイメージが強調されていて、22日夜は多くの中国人客が訪れていました。
東京・江東区で「東京お台場 大江戸温泉物語」の名称で運営されている温浴施設は、来日する中国人観光客にも人気ですが、上海の施設について、日本の会社は「海外では法人などを設立しておらず、いかなる企業とも業務提携などを行っていない。営業に関して一切関係がない」とするコメントを22日に発表しました。
一方、上海の施設の従業員は、NHKの取材に対して「日本の会社との関係はわからないが、上海での営業には問題がないと考えている」と話しています。
中国では、中国企業が海外のブランド名を無断で利用したり商標登録したりするケースが後を絶たず、今後、両者の間で名称の使用などをめぐって争いになることも予想されます。
-- NHK NEWS WEB