去年7月、静岡県湖西市のパチンコ店の駐車場で、炎天下の車の中に1歳の長男を放置して死亡させたとして保護責任者遺棄致死の罪に問われた25歳の父親に、静岡地方裁判所浜松支部は懲役2年6か月の実刑判決を言い渡しました。
静岡県湖西市の元会社員、村田尋紀被告(25)は、去年7月の炎天下、市内のパチンコ店の駐車場に止めた車の中に当時1歳の長男、陸ちゃんを1時間半以上放置し、熱中症で死亡させたとして、保護責任者遺棄致死の罪に問われました。
16日の判決で、静岡地方裁判所浜松支部の山田直之裁判長は「当時、陸ちゃんがいたチャイルドシート付近の温度は50度近くだったと推定される。暑さに苦しみながらわずか1歳で未来を奪われた身体的、精神的苦痛は計り知れない」と指摘しました。
そのうえで「被告は反省の態度を示しているが、事件の悪質性を踏まえると執行猶予には相当しない」などとして、懲役5年の求刑に対し、懲役2年6か月の実刑を言い渡しました。被告の弁護士は「控訴するかどうか被告と話し合って検討したい」としています。
-- NHK NEWS WEB