JR東海が東海道・山陽新幹線に導入を目指している新型車両=「N700S」の試験走行用の車両が完成し報道陣に公開されました。
17日、愛知県豊川市にある関連会社の工場で、試験走行用の先頭車両が公開されました。
新型車両の外観はくちばしのように先がとがった現在のモデルを引き継ぎながらも微妙に形状に改良を加えていて、より空気抵抗を抑えているということです。
また、走行中に雪が付着しにくいよう台車のカバーにヒーターを取り付けるなどの工夫をした他車両の走行をつかさどる駆動システムに高速車両としては世界で初めて「炭化ケイ素素子」という次世代の半導体が採用され車両全体の軽量化につなげたということです。
JR東海では、来月20日からこの試験用の車両を走らせて乗り心地や騒音などに問題ないか検証を重ね、2020年度の営業運転開始を目指すとしています。
JR東海新幹線鉄道事業本部の古屋政嗣担当部長は「新しい車両は、安全性、信頼性、快適性などあらゆる面でレベルが向上している。営業走行開始後は、そういった面を感じてほしい」と話しています。
-- NHK NEWS WEB