取材しようとした新聞記者に「殺すぞ」などと発言し、市民や議会から批判が出ていた兵庫県西宮市の今村岳司市長が辞職願を提出しました。
西宮市の今村市長は、先月4日に市役所で次の市長選挙に立候補しない意向を表明した際、確認しようと駆け寄った新聞記者に「殺すぞ」と発言したほか、先月19日の会見ではその記者が自宅に取材に来たことをめぐり「変質者」などと述べていました。
これについて、市役所には市民から多くの批判が寄せられていたほか、西宮市議会では20日の本会議で市長の退職金を減額する条例案などを提出することで各会派が一致していました。
こうした中、今村市長は19日、一身上の都合を理由に20日付けで市長を退任したいとする辞職願を議長に提出しました。
今村市長は45歳。会社員や西宮市議会議員を経て、平成26年の西宮市長選挙で初当選しました。
辞職願を受け取った西宮市議会の田中正剛議長は記者団に対し、「今村市長は、退職金の減額などをめぐって議会と争いになるのを避けようと辞職願を出したのではないか。あすの本会議で辞職が認められれば、4月22日投票となっている西宮市長選挙の日程は早まることになるだろう」と述べました。
-- NHK NEWS WEB