アメリカのトランプ次期大統領は、価格が高すぎると批判してきた最新鋭戦闘機のF35や大統領専用機の製造メーカーの最高幹部と相次いで会談し、コストの削減に取り組む姿勢をアピールしました。
アメリカのトランプ次期大統領は、アメリカ軍の最新鋭ステルス戦闘機F35と、大統領専用機エアフォース・ワンについて、今月、ツイッターで価格が高すぎるなどと批判して、計画の見直しや発注を取り消す構えを見せています。
こうした中、トランプ氏は21日、滞在先の南部フロリダ州の別荘で、F35の製造メーカー、ロッキード・マーチン社と、大統領専用機の製造メーカー、ボーイング社、それぞれの最高経営責任者などと相次いで会談しました。
会談のあと、トランプ氏は記者団に対し、F35について「取り組みはまだ始まったばかりだが、見事にコストを削減できるだろう」と述べるとともに、大統領専用機についても、価格の大幅な引き下げを目指して協議しているとして、コスト削減に取り組む姿勢をアピールしました。
一方、メーカー側は、費用削減に努力していると訴えたうえで、F35と大統領専用機の重要性を強調しました。
F35を巡っては、日本の自衛隊も導入を進めていて、防衛省などがアメリカ側の議論の行方を注視しています。
-- NHK NEWS WEB