ピョンチャンオリンピックのアイスホッケー女子に出場した韓国と北朝鮮の合同チームについて、韓国では、「オリンピックの歴史に1ページを刻んだ」と、肯定的な取り上げ方が目立つ一方で、準備期間の短さなど、問題点を指摘する報道も見られます。
ピョンチャンオリンピックのアイスホッケー女子に出場した韓国と北朝鮮の合同チームは、20日、すべての試合を終え、5戦全敗で最下位となりました。
これについて、韓国の公共放送KBSは「成績はみすぼらしかったが、闘志と根性はメダルに値した。準備期間が短く、公正性の問題まで提起されたが南と北は団結した。オリンピックの歴史に1ページを刻んだ」と伝えました。
また、大手紙の「中央日報」は、21日の朝刊の一面に南北の選手が顔を近づけて、励まし合う写真を掲載し、「チームスポーツでは、一緒に練習し、仲間意識が強まる。これがスポーツの力で、同じ民族としての気持ちや絆が形成される」という専門家のコメントを紹介しています。
一方で、「朝鮮日報」は、「初戦の半月前に練習を開始し、南北の異なるアイスホッケー用語から整理しなければならなかった」と指摘しました。そのうえで、「選手は『合同チームの趣旨はよいと思うが、数週間の練習で試合に出るのは、話にならない』と口をそろえている」と伝えるなど、韓国では肯定的な取り上げ方が目立つ一方、問題点を指摘する報道も見られます。
-- NHK NEWS WEB