東京 大田区の町工場のグループが開発し、ピョンチャンオリンピックでジャマイカ代表に使用されることを目指していた「下町ボブスレー」は、ジャマイカ代表が別のそりで出場したため、悲願は実現しませんでした。
「下町ボブスレー」は、東京 大田区の中小・零細企業などのグループが、ものづくりの技術をアピールしようと開発し、ピョンチャンオリンピックでジャマイカ代表に提供する予定でした。
しかし、大会直前にジャマイカ側からそりを使わないという内容の連絡があったということです。
グループはその後も、ジャマイカ側から急きょそりを使用したいという連絡がくる可能性を考慮して、ピョンチャンでそりの調整を続け、21日の競技も30人余りが会場に駆けつけて観戦しました。
結局、ジャマイカ代表は別のそりを使用して競技に臨み、グループの悲願は実現しませんでした。
グループでは、契約に基づき、ジャマイカ側に対し、そりの開発費や輸送費を請求することも検討するとしていましたが、今のところ法的措置をとるかどうかは決まっていないということです。
グループの責任者の細貝淳一さんは「悔しい思いがないわけではないが、まだそういう時期ではなかったのだと思う。いろんな国の代表が使いたいと言うようなそりにしないといけない」と述べ、4年後の北京オリンピックも見据えて、今後もそりの開発を進める意向を示しました。
-- NHK NEWS WEB