都内のマンション用地の売買の仲介で、売り上げを伸ばしていた東京の不動産会社と社長が架空の経費を計上する手口で6億1000万円余りの所得を隠したとして、法人税法違反などの疑いで東京国税局から告発されました。
告発されたのは、東京 文京区の不動産会社「福三」と福本健児社長(72)です。
関係者によりますと、この会社は都内のマンション用地の売買の仲介などで売り上げを伸ばしていましたが、手数料を支払ったように装って別の会社の口座に金を振り込み、現金で戻させる手口で架空の経費を計上していた疑いがあるということです。
東京国税局は、おととし3月期と平成26年3月期の2年間に合わせておよそ6億1000万円余りの所得を隠し、2億円余りを脱税したとして、会社と福本社長を法人税法違反や消費税法違反などの疑いで東京地方検察庁に告発しました。
脱税で得た資金は貸金庫に現金で保管したり競艇に使ったりしていたということです。
NHKの取材に対して福本社長は「国税局の指導に従いすでに修正申告と納税を行いました。深く反省しています」などとコメントしています。
-- NHK NEWS WEB