スーパーなどのレジで現金を引き出せる「キャッシュアウト」と呼ばれるサービスが4月から始まるのを前に、報道陣向けに、店舗のレジで実際に現金を引き出すデモンストレーションが行われました。
「キャッシュアウト」は、スーパーなどの小売店で買い物ついでに現金を引き出せるサービスで、欧米では広く利用され、日本でもことし4月からサービスが始まります。
これを前に22日、金融機関や小売業などが加盟する団体が報道陣向けにデモンストレーションを行いました。代金が口座からすぐに引き落とされる「デビットカード」をレジの専用端末に通すと、買い物の支払いを行えるほか、現金を引き出すこともできる仕組みです。
現時点でサービスの導入を決めているのは流通大手の「イオン」だけですが、今後、欧米のように普及すれば、近くにATMがなくても最寄りの小売店で現金を手軽に下ろせるようになります。小売店にとっては利便性が高まることによる集客効果が期待されます。
日本電子決済推進機構の廣崎善啓事務局長は「スーパーのほか、ドラッグストアやホームセンターなど身近な店舗で現金を引き出せるようにして、利便性を高めていきたい」と話しています。
-- NHK NEWS WEB