昭和40年代に日本で誕生し、世界中で親しまれた「ラジカセ」の魅力を紹介する展示会が東京都内で開かれ、訪れた人たちがカセットテープのケースを飾るオリジナルのラベル作りを通じて当時の文化を体験しました。
ラジオとカセットテープのプレーヤーが一体となった「ラジカセ」は、昭和43年に日本のメーカーが初めて商品化し、世界中で愛用されました。展示会では、アナログ時代の文化の象徴の1つとして、世界初のラジカセから、テレビと一体になった多機能な商品まで、およそ100台が並べられています。
祝日の23日は、CDのジャケットに当たるカセットテープのケースを飾るラベル作りの体験も行われ、親子連れなどが、絵を描いたりシールを貼ったりしてオリジナルのラベル作りを楽しみました。そして、カセットテープに自分の声を録音して、作品は完成です。小学生の女の子は、クリスマスプレゼントに何が欲しいかを吹き込んでいました。
展示会を監修した家電収集家の松崎順一さんは、「音楽をデジタルで聴くことが日常化している中で、ラジカセに親しんでいた人も、初めて触れる人にも新しい発見をしてほしい」と話していました。この展示会は、東京・豊島区の「池袋パルコ」で今月27日まで開かれています。
-- NHK NEWS WEB