アメリカ・ニューヨークに向けて海上を飛行中だった日本の貨物機が高度が異常に下がり着陸をやり直していたことがわかり、国土交通省は海面への衝突などの事故につながるおそれがあったとして、重大インシデントに認定しました。
国土交通省によりますと、日本時間の今月18日の午後4時半ごろ、貨物輸送専門の航空会社、日本貨物航空のボーイング747型機がニューヨークの空港に向けて降下中に高度が異常に下がりすぎたため、急上昇して着陸をやり直したということです。貨物機には乗員2人が乗っていましたがけがなどはありませんでした。
当時、この機体は、空港から南におよそ15キロの海上を飛行していて、民間のホームページに公開されている飛行コースの情報では、急上昇の直前、海面からおよそ190メートルまで高度が下がっています。
通常のフライトの場合、この時点では高度は750メートル以上あるということで、国土交通省は、海面への衝突など事故につながるおそれがあったとして、重大インシデントに認定しました。原因の調査は今後、アメリカの運輸安全当局が行うことになります。
-- NHK NEWS WEB