アメリカのいわゆるロシア疑惑をめぐって、FBI=連邦捜査局の捜査に偏りがあると指摘する与党・共和党の文書が公開されたことに対抗して、「捜査に問題はなかった」と指摘する野党・民主党の文書が公開され、トランプ大統領側と民主党との攻防が激しくなっています。
アメリカでは、ロシア疑惑をめぐって、野党・民主党とつながりがある調査会社がもたらした情報を基にFBIの捜査が行われたなどとして、捜査の偏りを指摘する与党・共和党の文書が今月2日に公開され、波紋が広がっています。
これに対抗する野党・民主党は別の文書を作成して公開を認めるよう求めていて、24日、公開されました。
公開された文書では捜査の手続きに問題はなかったと指摘したうえで、共和党の文書について「FBIや特別検察官などによる捜査を弱体化するための企てだ」と批判しています。
民主党の文書をめぐっては当初、トランプ大統領は「多くの機密情報が含まれている」として公開を認めないとする判断を示していて、一部が黒塗りの状態で公開されました。
民主党の文書の公開を受けて、ホワイトハウスは文書は政治的な意図で作成されたものだと批判する声明を出していて、ロシア疑惑をめぐる捜査が大詰めを迎えているという見方も出る中、トランプ大統領側と民主党との攻防が激しくなっています。
-- NHK NEWS WEB