ウイルスの名は「オリンピック・デストロイヤー」ーーー今回のピョンチャンオリンピックでは開会式に合わせてサイバー攻撃が行われ、大会の組織委員会のシステムが影響を受けました。こうした攻撃の準備は去年の末から進められていたとみられることがわかり、分析にあたった情報セキュリティー会社は、東京オリンピックに向けた備えの重要性を指摘しています。
今回のピョンチャンオリンピックを標的としたサイバー攻撃は、今月9日の開会式に合わせて行われ、通信システムが影響を受けて大会の組織委員会が調査を進めているほか、攻撃に使われたとみられるコンピューターウイルスも見つかっています。
このウイルスは「オリンピック・デストロイヤー」と呼ばれ、組織委員会を狙うようにプログラムされていましたが、情報セキュリティー会社の「三井物産セキュアディレクション」が詳しく分析したところ、感染した端末に保管されたIDやパスワードを盗み、これを悪用して次の標的を探し出すなど強い感染力を持っていることがわかりました。
-- NHK NEWS WEB