世界最大規模のモバイル機器の展示会がスペインで開幕し、各社は日本では2020年にサービスが始まる次世代の通信方式5Gによって、スマートフォンの機能だけでなく社会の姿も変わるとアピールしています。
スペイン バルセロナで26日に始まった展示会には、各国から2300を超える企業などが参加しています。今回、注目を集めているのは次世代の通信方式5Gで、各社は、通信速度が今よりおよそ10倍速く、通信の遅れが少ない5Gをさまざまな分野で活用する方法を展示しています。
このうちスウェーデンのエリクソンは工事現場のモデルを展示し、無人のショベルカーを5Gでつないで離れた場所から操縦したり、4Kの精細な映像で現場の様子を確認したりできるようになるとアピールしています。
またNTTドコモは、人の動作をほぼリアルタイムで再現するロボットを披露し、災害現場など人の入りづらい場所での作業が遠隔操作で行えるようになるとしています。
NTTドコモの中村武宏5G推進室長は「過疎化が進む地域で遠隔での診療や手術ができるようになるなど、社会の課題の解決につなげられる」と話していました。
5Gは日本では再来年の2020年に、韓国では来年にサービス開始が計画されるなど、各国で近く実用化されることになっていて、さまざまな業種を巻き込んで活用方法をめぐる競争が激しくなりそうです。
-- NHK NEWS WEB