車の自動運転の開発競争が激しさを増す中、多くのIT企業を抱えるアメリカの西部カリフォルニア州は、運転席にドライバーがいない完全自動運転の車の走行実験を、ことし4月から認めることを決めました。
アメリカでは、車の自動運転の規制は州ごとに異なり、すでに中西部 ミシガン州や西部 アリゾナ州などが、運転席にドライバーがいない完全自動運転の車の公道での走行実験を認めています。
一方、西部 カリフォルニア州では現在、GM=ゼネラル・モーターズや日産自動車、IT大手のアップルなど、全米でもっとも多い50社がおよそ400台について公道での走行実験に必要な認可を受けていますが、運転席にドライバーが乗り、緊急事態に備えることが義務づけられています。
規制緩和を求める声が高まる中、カリフォルニア州は26日、ドライバーがいない完全自動運転の車の公道での走行実験を認めることを決め、新たに認可を受けた国内外の企業は4月2日から実験できるようになりました。
これについてカリフォルニア州陸運局のジェシカ・ゴンザレス広報官は「全く無人の車や後部座席にしか人がいない車が走行できるようになり、大きな転換となる」と話していますが、消費者団体は住民の安全を確保できないとして反発しています。
-- NHK NEWS WEB