東京・品川区の土地の関係者になりすまして、不動産関連会社から額面3億5700万円の小切手をだまし取ったとして、男4人が再逮捕され、警視庁は「地面師」と呼ばれる詐欺グループとみて、調べを進めています。
再逮捕されたのは、東京・練馬区の無職、安藤一宏容疑者(59)や住所不定の会社役員、宮田康徳容疑者(55)ら4人です。
警視庁の調べによりますと、4人は5年前、品川区西五反田のおよそ480平方メートルの土地を所有する医療法人の理事長になりすまして、都内の不動産関連会社に購入を持ちかけ、額面3億5700万円の小切手をだまし取ったとして、詐欺などの疑いがもたれています。
警視庁によりますと、安藤容疑者が理事長になりすまし、偽造した運転免許証などを提示して信用させていたということです。4人はこの土地を偽造した書類などで不正に登記しようとしたとして、逮捕されていたほか、宮田容疑者ら2人は同様の手口で大手ホテルチェーンのアパグループから12億円余りをだまし取ったとして、詐欺などの罪で起訴されています。
警視庁は、4人が他人の土地を勝手に売りさばいて利益を得る「地面師」と呼ばれる詐欺グループとみて、調べを進めています。
警視庁によりますと、調べに対し、安藤容疑者は容疑を認めているということです。ほかの3人については捜査に支障があるとして、認否を明らかにしていません。
-- NHK NEWS WEB