訪問介護を行っている千葉市内の事業所が、法律に定められた介護に関する記録の一部を怠り、改善の勧告や命令を受けたあとも応じなかったとして、市は、不正受給に当たる介護報酬など2億6700万円余りを請求するとともに、事業所としての指定を取り消す処分を行いました。
処分を受けたのは千葉市若葉区の訪問介護事業所、小倉台ケア・サービスです。
千葉市によりますと、この事業所は去年8月までの2年近くにわたって、法律に定められた介護に関する記録の一部を怠り、市から改善勧告や命令を受けたということです。
市はその後も指導や立入監査を続けたということですが、改善に応じなかったとして、事業所側に対して不正受給に当たる介護報酬などに加算金を加えた2億6700万円余りを請求しました。
また、27日付けで、訪問介護の事業所としての指定を取り消しました。
千葉市は「介護保険制度の不適切な運用を防ぐために処分を行った。引き続き法律に基づいて対応していきたい」と話しました。
一方、事業所を運営する会社の社長は「介護事業に新規参入して担当者に任せきりにしてしまい、認識が甘かった」と話しています。
-- NHK NEWS WEB