防衛省は、北朝鮮籍のタンカーと外国のタンカーとが今月24日に東シナ海の公海上で横付けしているのを自衛隊が確認したと発表しました。こうした現場を自衛隊が確認するのは今回が4例目で、洋上で物資を積み替える、いわゆる「瀬取り」の疑いがあるとして国連に報告しました。
防衛省によりますと、今月24日の深夜、東シナ海の公海上で北朝鮮籍のタンカーとモルディブ船籍のタンカーとが横付けしているのを海上自衛隊のP3C哨戒機が確認しました。
自衛隊が撮影した写真では、ほぼ同じ大きさの2隻のタンカーが並んで接近し、照明をつけている様子がわかります。北朝鮮籍のタンカーは船名を消していたということですが、防衛省は船の形などから北朝鮮のものと判断したとしています。
こうした現場を自衛隊が確認するのは今回が4例目で、国連の安保理決議に反して洋上で物資を積み替える、いわゆる「瀬取り」が行われた疑いがあるとして国連に報告しました。
「瀬取り」に関連して、アメリカのトランプ政権は今月23日、北朝鮮に対する新たな制裁として、洋上での物資の積み替えなどに関与していた中国や台湾などを拠点とする56の運輸会社や船舶などへの制裁を発表しています。
-- NHK NEWS WEB