27日のニューヨーク株式市場は、FRB=連邦準備制度理事会のパウエル議長の議会証言から、今後、利上げのペースが加速されるという見方が出て警戒感が広がり、ダウ平均株価は300ドル近く値下がりしました。
27日のニューヨーク株式市場は、FRBのパウエル議長が初めて行った議会証言で、アメリカ経済は力強く物価が上昇していく見通しを示したことに反応してアメリカの長期金利が上昇したことをきっかけに警戒感が広がりました。
このため取り引き終盤にかけて売り注文が膨らみ、ダウ平均株価は前日より299ドル24セント安い2万5410ドル3セントで取り引きを終えました。
一方、ニューヨーク外国為替市場は、アメリカの金利の上昇を受けて高い利回りが期待できるドルを買って円を売る動きが出て円相場は、一時1ドル=107円台後半まで値下がりしました。
市場関係者は「パウエル議長は投資家が予想した以上に景気の先行きに自信を見せ、金融政策の引き締め路線を鮮明にしたため警戒感が広がった。前日までダウは大きく上昇していたため、利益を確定するための売り注文が広がった」と話しています。
-- NHK NEWS WEB