人手不足による物流費や原材料価格の上昇を背景に、今月から来月にかけて、暮らしに身近な食品で値上げが相次ぐ予定です。
このうちビールでは、アサヒが1日から、キリンとサントリー、それにサッポロが4月1日から、瓶ビールやたるづめのビールの出荷価格を値上げします。
トラックドライバーの人手不足などによる物流費の上昇が理由で、いずれも瓶ビールの場合で10%程度値上がりする見通しです。
このほか、ビール大手4社は輸入ワインと国産ワインの一部について、原料のぶどうの価格の上昇を理由に、4月から3%から6%値上げします。
松山市にある飲料メーカーえひめ飲料は今月から、「ポンジュース」など12品目を20%程度値上げします。原料のみかんの生産量の減少や物流費の上昇などが理由だとしています。
森永乳業は、生乳の価格の上昇などを理由に1日の出荷分から、アイスクリームの「ピノ」の24個入りや「PARM」の6本入りを50円値上げして、550円にします。
東洋水産はパック入りのごはん43種類を、コメの価格上昇などを背景に、1日の出荷分から希望小売価格を1パック当たり10円から15円値上げします。
冷凍食品ではテーブルマークやマルハニチロが、一部の商品について今月から来月にかけて値上げすると発表していて、身近な食品の値上がりで家計への影響が広がりそうです。
-- NHK NEWS WEB