韓国のパク・クネ(朴槿恵)大統領の知人、チェ・スンシル(崔順実)被告らが起訴された一連の事件について、政府から独立した立場で捜査を行う特別検察官は、チェ被告を初めて拘置所から呼んで、直接調べを行っています。一方、ソウル中心部では24日もパク大統領の速やかな罷免を求める大規模な集会が開かれました。
韓国のパク・クネ大統領の長年の知人、チェ・スンシル被告や大統領の側近らが起訴された一連の事件では、検察から引き継ぎを受けた特別検察官の捜査チームが今月21日から本格的な捜査を開始しました。
24日午後からは、チェ被告を初めて拘置所から捜査拠点の事務所に呼び、直接調べを行っています。
チェ被告が護送車から降りると大勢の報道陣が取り囲み、「パク大統領の弾劾についてどう考えているのか」と問いかけましたが、チェ被告は一切答えず、終始うつむいたままで建物に入っていきました。
特別検察官の捜査チームでは、パク大統領を、自分自身ではなく、チェ被告らへの不正な利益提供を企業に求めた「第三者供賄罪」に問うことも視野に入れていて、チェ被告への調べを通して捜査をさらに進める方針です。
一方、ソウル中心部では、クリスマスイブの24日も夕方からパク大統領の速やかな罷免を求める集会が開かれました。
毎週土曜日に行われている大規模な集会はこれで9週連続となり、若者を中心に大勢の参加者たちがプラカードを掲げたりシュプレヒコールを上げたりしていました。
-- NHK NEWS WEB