1兆円を超える負債を抱えて、去年経営破綻した大手エアバッグメーカーのタカタは、中国企業の傘下にあるアメリカの部品メーカーに事業を譲渡することを柱とした再生計画案を、28日、裁判所に提出しました。
タカタは去年6月、エアバッグの大規模なリコールの影響で、1兆円を超える負債を抱えて裁判所に民事再生法の適用を申請し、国内の製造業では過去最大の経営破綻となりました。
タカタは、その後、会社の再建に向けた手続きを進めてきましたが、28日、具体的な再建策などを盛り込んだ再生計画案を裁判所に提出しました。
計画案では、タカタが実質的にすべての資産や事業を中国企業の傘下にあるアメリカの大手部品メーカー、KSS=「キー・セイフティー・システムズ」に譲渡するとしています。一方、欠陥のあったエアバッグのリコール対応については、当面タカタが続けていくことにしています。
タカタは今後、債権者の同意を得たうえで、裁判所による再生計画の認可を受けたいとしています。
-- NHK NEWS WEB