ことし1月、愛知県豊橋市の畑から白菜およそ160玉を盗んだとして、市内のトマト農家の男が逮捕されました。男は「相場が上がっている葉物野菜を持ち込めば高く売れると思った」と供述しているということで、警察は周辺で大量の白菜が盗まれたほかの事件との関連についても調べています。
逮捕されたのは、愛知県豊橋市のトマト農家、塩野育男容疑者(40)で、警察の調べによりますと、ことし1月、豊橋市内の畑から白菜およそ160玉、卸売価格で8万円分を盗んだ疑いが持たれています。
塩野容疑者は白菜を卸売会社に持ち込んだあと、その際の伝票を会社から盗んだとして、2月に逮捕されていて、警察によりますと、調べに対し容疑を認め、「天候不順で葉物野菜の相場が上がっているので、市場に持ち込めば高く売れると思った」と供述しているということです。
豊橋市や隣の豊川市では、ことし1月中旬から2月上旬にかけて、畑から相次いで白菜合わせて500玉以上が盗まれる被害が出ていて、警察が関連を調べています。
白菜やキャベツなどは、去年秋の台風やこの冬の低温の影響で出荷が少なく高値の状態が続いていて、東海農政局は白菜やキャベツ、ホウレンソウなどの9つの品目について、3月も引き続き、市場での卸売価格が平年より高い状態が続くと予想しています。
-- NHK NEWS WEB