去年12月に亡くなったトヨタ自動車の元社長、豊田達郎氏のお別れの会が東京で行われ、出席者らが故人を悼みました。
豊田達郎氏はトヨタ自動車の創業者、豊田喜一郎氏の次男で、去年12月に88歳で亡くなりました。
豊田氏は、アメリカに設立したGM=ゼネラル・モーターズとの合弁会社の初代社長などをへて、平成4年に兄の豊田章一郎氏の後任として7代目のトヨタの社長を3年にわたり務めました。
お別れの会では、旧制中学や大学などでともに学んだ経団連の今井敬名誉会長が、「トヨタの海外展開を切り開き、アメリカでも日本流の経営思想や文化を身をもって浸透させようとした。財界活動では、ともに経済同友会でバブルの絶頂期に日本も変わらなければならないと議論したのが思い出だ」と故人を悼みました。
また、達郎氏のおいの豊田章男社長が「祖父の喜一郎が憧れていたアメリカを心から愛し、現地で車を作り、トヨタ車が愛されることを夢見ていた。従業員との垣根をなくすことで、夢をみんなの夢にして、それを現実にした」と功績をたたえました。
-- NHK NEWS WEB