大手衣料品チェーン、ユニクロなどを展開するファーストリテイリングは2日、一足早い入社式を行い、柳井正会長兼社長は「トップになったらどうするかを考えて仕事をしてもらいたい」と新入社員を激励しました。
ファーストリテイリングは来店客が多い大型連休の前に仕事を覚えてもらおうと、毎年、ほかの企業より1か月ほど早いこの時期に入社式を行っていて、2日、東京・江東区の会場には国内の店舗に配属されるおよそ250人が出席しました。
この中で柳井会長兼社長は「皆さんにはトップになったらどうするかを考えて仕事をしてもらいたい。チャンスをつかむには計画と準備、そして周囲との協力が必要で、一日も早くスタート地点に立てるようにしてほしい」と述べて新入社員を激励しました。
新入社員たちは都内で研修を受けたうえで、早速今月9日から全国の店舗に配属され、現場で販売やサービスのスキルを身につけていくということです。
新入社員の馬欠場直人さんは「一人一人ができることはまだまだ小さいと思いますが、日本には世界一の企業が必要だと思うので、少しでも早く貢献できるように成長していきたい」と話していました。
一方、ファーストリテイリングは国内よりも店舗数や売り上げが多くなっている海外事業を成長の柱と位置づけています。このため、新年度は国内で採用した新入社員とは別に、海外のグループ企業の採用を倍増し、およそ1000人を採用する予定だということです。
-- NHK NEWS WEB