リニア中央新幹線の建設工事をめぐる談合事件で、東京地検特捜部は28日、大成建設の元常務や鹿島建設の幹部などから任意で事情を聴きました。特捜部は、大手ゼネコン4社が駅の新設工事などの入札で受注調整を繰り返していた疑いがあると見て、当時の幹部らの刑事責任の追及に向け引き続き捜査を進めるものと見られます。
JR東海が発注したリニア中央新幹線の建設工事をめぐっては、大林組、鹿島建設、清水建設、大成建設の大手ゼネコン4社が談合をしていた疑いがあるとして、東京地検特捜部などが独占禁止法違反の疑いで捜査を進めています。
関係者によりますと、4社の当時の幹部らは、リニア関連の工事のうち、品川駅と名古屋駅の新設工事や、南アルプスのトンネル工事について、会合を開いたり個別に電話で交渉したりして受注調整を行っていた疑いがあるということです。
関係者によりますと、特捜部は28日、調整に関わったと見られる大成建設の元常務や鹿島建設の幹部などから任意で事情を聴いたということです。
特捜部は、各社の当時の幹部らが受注調整を繰り返し、確実に利益を上げようとしていた疑いがあると見て、刑事責任の追及に向け引き続き捜査を進めるものと見られます。
関係者によりますと、これまでの調べに対し大林組と清水建設は談合への関与を認め、大成建設と鹿島建設は否認しているということです。
-- NHK NEWS WEB