大学生など15人が死亡した長野県軽井沢町のバス事故から、まもなく1年となるのを前に、大学生の家族らで作る遺族会が24日、東京都内で会合を開き、現場近くに犠牲者を悼む石碑を建てるため、今後、国と協議していくことを決めました。
ことし1月、長野県軽井沢町の碓氷バイパスでスキーツアーのバスがセンターラインを越えて道路脇に転落し、乗客の大学生など15人が死亡した事故では、大学生の家族らが遺族会を作り、事故からまもなく1年になるのを前に、24日、東京・千代田区で会合を開きました。
会合では、今月行われた国土交通省との安全対策に関する話し合いで、遺族側が、旅行会社の依頼を受けて貸し切りバスの手配などを行う業者へのさらなる規制強化を求めたことなどが報告されました。
さらに遺族会として、事故現場の近くに亡くなった人たちを悼み、交通の安全を願う石碑を建てるため、今後、道路を管理する国土交通省と協議していくことを決めました。
遺族会の代表で、19歳の次男を亡くした田原義則さんは、「事故からまもなく1年になるのを前に、国もスピード感を持って規制強化などを進めているが、規制の実効性など、まだまだ課題が残っている。引き続き話し合いを続けていきたい」と述べました。
-- NHK NEWS WEB