去年1年間に全国の税関が偽ブランド品などを発見し輸入を差し止めた件数は3万件を超え、過去2番目の多さとなりました。
財務省によりますと、去年1年間に偽ブランド品などの輸入を差し止めた件数は3万627件で、前の年と比べて17.6%増えました。
件数が3万件を超えたのは3年ぶりで、統計を取り始めた昭和62年以降、2番目の多さでした。
偽ブランドなどの90%以上は中国から持ち込まれていました。
内訳を見ますと、最も多かったのが財布やバッグなどで1万2727件と全体のおよそ40%を占め、衣類が4581件、靴が3974件と続きました。
偽ブランド品のほか、日本の人気キャラクターなどを無断で使い、著作権を侵害している商品の差し止めが目立ちました。
一方、差し止めた物品の数で見ますと、イヤホンやヘッドホンなど電気製品の模造品が11万6999点と前の年のおよそ6倍に増えました。
また、スマートフォンのケースなど、携帯電話の付属品が6万5085点、プリンター用のインクカートリッジなどが4万1944点と続きました。
すべてを正規品の価格に換算すると113億円に相当するということです。
財務省はこうした偽ブランド品などはすべて廃棄処分するとともに、メーカーなどから情報提供を受けて取り締まりを強化することにしています。
-- NHK NEWS WEB