日本やアメリカなどおよそ50の国の閣僚などが新たな宇宙探査の協力態勢を話し合う国際会議が都内で開かれ、「月・火星、そしてその先まで、太陽系の探査活動の拡大は国際コミュニティーで広く共有されている目標であることを確認した」などとする共同声明が採択されました。
この会議には国際宇宙ステーションに参加する日本やアメリカ、ロシアなどのほか、独自に宇宙開発を進める中国など、およそ50の国や国際組織から閣僚や宇宙機関の代表が出席しました。
会議では宇宙探査に参入する国や企業が相次ぐ中で、宇宙探査の共通の原則について議論され、共同声明が採択されました。
共同声明では、宇宙探査は地球上の全市民の経済成長と社会福祉に貢献するとしたうえで、月・火星、そしてその先まで、太陽系の探査活動の拡大は国際コミュニティーで広く共有されている目標であることを確認した、などとしています。
政府は去年の年末に今後の宇宙政策のスケジュールなどを示す宇宙基本計画の工程表を改訂し、各国が協力して行う月面の有人探査に日本が参加できるよう、ことしから技術面や国際的な協調の在り方を検討する方針を打ち出しています。
-- NHK NEWS WEB