4年前、乗客乗員200人以上を乗せて消息を絶ったマレーシア航空の旅客機の乗客や乗員の家族がマレーシアで集会を開き、機体の発見と空の安全の重要性を訴えました。
マレーシア航空370便は、4年前の3月8日、乗客乗員239人を乗せて南シナ海の上空で消息を絶ち、その後、インド洋に墜落したと見られています。
乗客と乗員の家族たちは毎年、この時期に集会を開いていて、マレーシアの首都クアラルンプールでは3日、家族たちが集まり、依然として行方不明になっている人たちに祈りをささげました。
集会では家族を代表し、母親が行方不明となっているマレーシア人の女性が「この出来事を風化させてはならない。機体を見つけることは再発防止と空の安全にとって極めて大事だ」と述べ、機体の捜索の重要性と今後の航空機の運航の安全を訴えました。
機体の捜索は去年1月、いったん打ち切られましたが、アメリカの海洋探査を行う企業の申し出を受けて、機体などが発見できなかった場合、マレーシア政府は費用を支払わないことを条件に、ことし1月からインド洋の南の海域で捜索が再開されました。
ただ、これまでのところ機体の発見につながる有力な手がかりは見つかっておらず、旅客機が消息を絶ってから4年となる中、機体を発見し消息を絶った原因を究明できるのか、捜索は正念場を迎えています。
-- NHK NEWS WEB