公的年金をめぐる所得税の控除の手続きが遅れたために、およそ130万人が、先月支給された年金で本来よりも少ない額を受け取っていたことがわかり、日本年金機構は来月、不足分を上乗せして支払う方針です。
厚生労働省によりますと、日本年金機構は去年8月、公的年金の受給者のうち、およそ800万人に所得税の控除に必要な申告書を送りましたが、税制が改正されて申告書の内容が変わったため、記入漏れや提出期限に間に合わないケースが相次いだということです。
このため、所得税の控除の手続きが間に合わず、およそ130万人が、先月支給された年金で本来よりも数千円から数万円少ない額を受け取ったということで、日本年金機構は来月、不足分を上乗せして支払う方針です。
一方、正しく申告したにもかかわらず、日本年金機構から委託された業者がデータの入力を誤ったために支給された年金が少なかったケースも見つかり、日本年金機構は、この業者が入力作業を行ったおよそ500万人分のデータを詳しく調べています。
日本年金機構は、こうしたトラブルについて無料のフリーダイヤルで問い合わせに応じていて、電話番号は「0120ー051ー217」で、平日の午前8時半から午後5時まで受け付けています。
-- NHK NEWS WEB