神戸製鋼所が、製品の検査データの改ざんを繰り返していた問題で、外部の調査委員会による最終報告の内容が6日、公表されます。これを受けて、会社側は、社内の関係者の処分を行う方針で、経営責任をどう示すかが焦点となります。
神戸製鋼では、アルミや銅製品などについて、顧客に約束した強度を満たしているかのように検査データを繰り返し改ざんしていたことが、去年10月以降相次いで明らかになりました。
これについて、弁護士でつくる外部の調査委員会による最終報告の内容が、6日、公表され、データの改ざんが長年続けられてきた経緯やグループ内で不正がまん延した原因など詳細が明らかになる見通しです。報告の内容を踏まえて、会社側は、社内の関係者の処分を行う方針です。
一連の問題では、自動車や新幹線、航空機など、高い安全性が求められる製品で相次いで不正が見つかり、一部の製品では、製品の安全性を示すJIS=日本工業規格の認証を取り消される事態になりました。
このため、神戸製鋼だけでなく、業界全体の信頼性を著しく低下させたとして、経営トップの責任を厳しく問う声も出ており、川崎博也会長兼社長の進退も含めて会社が経営責任をどう示すかが焦点となります。
-- NHK NEWS WEB