5日、山形県の各地で電線から火花が出るトラブルが相次ぎ、東北電力は先週の強風で電線が傷んだのが原因とみて調べています。
東北電力と消防によりますと、山形市や鶴岡市などでは5日、「電線から火花が出ている」という通報が相次いで寄せられました。
このうち山形市五十鈴では午後2時すぎ、「ボン」という破裂音がして電線の一部から火花が上がりました。また、煙も出て、周囲には焼け焦げたようなにおいが立ち込めました。けがをした人はいませんでしたが、近くの小学校から下校する児童を警察官が誘導する場面も見られました。
現場に近い自動車部品販売会社の従業員は、「音がしたので外を見たら、電線が光っていたのが見えた。何が起きてるのかわからなかった」と話していました。
東北電力によりますと、山形県内では5日午後4時までに合わせて160件の通報があったということです。原因について東北電力山形支店は「強風で巻き上げられた木の枝などが電線に接触して傷が入り、そこから雨水がしみこんで火花が出たのではないか。過去にも、台風の時期に同じような現象があったが、春先のこの時期に起きるのは珍しい」と話しています。
山形県内は今月1日から2日にかけて発達した低気圧の影響で風が強い状態が続き、建物の屋根が飛ばされるなどの被害も相次いでいました。
-- NHK NEWS WEB